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●Charmes Chanbertin 1950 Tastevinage

シャルム・シャンベルタン <タストヴィナージュ> 1950年
 ブシャール・ペール・エ・フィス

少し前に行われた裏会でのこと。
輸入元はもちろん当社自社輸入!

 ヴィンテージは1950年!!

オールドヴィンテージは味はもちろん、
一緒に飲む仲間と‘歴史を愉しむ’ということができる特別なお酒。
話が尽きることはありません。
 当時自分は何をしていたんだっけ?
僕は生まれていない!私の生まれ年!私の子供時代。みなさんそれぞれ。

60年もの間このワインはどのように過ごしてきたのでしょう?
様々な時代を見てきたに違いありません。
(実際にはひんやり冷たい湿度のある暗がりで眠り続けていたに違い有りませんが)。

収穫された1950年(昭和25年) どんな出来事があったでしょう?
 物価でいえば例えばタバコ(ピース)50円、
 千円冊(聖徳太子の肖像)が発行された年。
 映画でいえば、「羅生門」「また逢う日まで」「ハムレット」
 「白雪姫・ディズニー初の長編カラーアニメ」などがヒットした年。

そんな時代から今まで誰にもコルクを抜かれることはなく、静かにこの時を待っていたワイン。
ここで開けるのも感慨深い・・

●Charmes Chanbertin 1950 Tastevinage_f0072767_20125926.jpg
リコルクについては、ブルゴーニュということもあり、見た目の状態からも、恐らくされてない可能性が高く、コルクを抜くのには非常に苦労しましたが、このヴィンテージにしてはキレイに抜けたと思います。


通常なら軽くコルクの寿命も超えていますが、何とか今まで頑張ってくれた様子。
しかし限界な部分もあり、ワインの味わいについては、意見が分かれる部分でもありました。

ただこの時の会でも、みなさん経験が豊富な方ばかりで、
状態が悪いという方は一人もおらず、
単に味わいがどうこういうレベルをはるかに超えていた様に思います。
そういった方々とこのワインを味わえて幸せでした。


ちなみにこのワインは、入荷当時あるお客様がお買い上げいただき、
裏会で提供していただいたものです。
有難うございました。
by mesnilid | 2010-08-18 20:15 | ワイン