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Corton 1966 Maison Leroy

コメントが遅くなりまして申し訳ございませんでした。
早速、
まず、状態は蔵出しでパーフェクト!これだけの古酒にして日の打ちどころがない!
キャップシールを取って顔をみせる黒カビ。写真は分かりやすいようにカビの部分が少し明るく加工してありますが、実際はもっと黒く‘黒’です。黒カビとはこのこと。ここまで黒色のカビは珍しい位!そしてコルクの抜栓。ルロワのコルクはいつの時代も長い・・。抜栓はG-パンソムリエが担当。私はヤジ担当(折ってしまった時にヤジる)!しかしG-パンソムリエも慣れたもので、何気なく抜栓し、抜いたコルクもキレイ。コルクの先はまるで焦げたような状態。保管状態の良さとヴィンテージの深さを物語ります。

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色は正常な薄い薄いブルゴーニュの古酒。写真の色合いの写り方は難しいもので、実際はもう少し赤が控えめで薄く、褐色がかっていました。
コルクを抜いた瞬間は驚きました。強い香。まるでいつ覚めるか分からない長い長い眠りから突然起こされて「ふわっ」と一瞬立ち上がったコルトンの香。強烈にも感じましたが、それは一瞬のもので、その後はエレガントでブルゴーニュの古酒独特の深く、複雑で、枯れ葉の様なニュアンスを漂わせていました。

ピークという言葉は一般的にマイナスイメージで、仮にこのワインをピークでないか?ピークを過ぎたか?どちらか選ぶとしたらピークを過ぎています。ただこういったワインについては、ピークが、良いか?悪いか?おいしいか?おいしくないか?ということを考えると全く意味のない言葉にも思えます。
 素晴らしい古酒、素晴らしい味わい。この状態が永遠に続く様な錯覚さえ覚えます。
そして、この様な古酒にしてはっきりとしたコルトンの個性も現われています!とてもキレイに熟成していて、若い時は堅く、飲み頃も難しいのだろうな?なんて感じさせてくれます。 恐れ入りました・・
by mesnilid | 2009-12-01 23:59 | ワイン